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執筆者の写真Yoko "Sylla" Fujita

都市から見た田舎は、宝の山だった話①

更新日:2020年3月1日


まちえーるです。

岩国市美和町で、ギニア人ジェンベ奏者の夫と4歳のハーフっ娘の家族3人暮らし、地域おこし協力隊着任中の里山移住&企業ビギナーです。


記事のトップの写真は夫です。この記事には夫が登場します。こんな人です↓


タイトルの「都会から見た田舎」のついて、大阪・広島と都市部に長らく住み、国際結婚の後に家族で田舎暮らしを選択したわたしが感じることをお話ししたいと思います。


  1. 都市部で暮らしていた、我が家の事情


突然ですが、わたしの夫は西アフリカのギニア共和国出身です。


日本移住7年目。日本では広島市が夫のファーストタウンです。


夫はジェンベという西アフリカ特有のハンドパーカッション奏者で修理職人なのですが、それ以外に特別な技能はなく、かつて日本での仕事探しには苦労しました。


どんなに好きでも音楽だけで生活できる人なんて、ピラミッドの頂点に立つほんの一握りの人だけ。ギニアでも日本でもそれは同じです。それでもギニアだと何とかなるものなのですが、日本ではそうはいきません。音楽以外の仕事もやらないと食っていけない。そして夫の場合は言葉の壁もあります。


広島市は外国人定住者も多く、言葉の壁があっても働ける働き口はゼロではありません。求人が多かったのは、車の部品を製造したり組み立てたりする工場のライン従事者。多くの在日外国人が派遣社員として働き、かつて夫もその一人として就業していました。外国人技能実習生も一緒になって、日勤、夜勤、残業、祝日出勤、1日10時間以上を労働時間にさいていました。


ワークライフバランスという言葉がありますが、その頃の夫のそれは完全に破綻していたと思います。月~金曜日は朝6時過ぎに自宅を出て、帰りは21時前。土日は音楽の仕事。休日らしい休日は月に1度か2度あればいい方です。


「お金稼ぐんだからそんなの当たり前でしょ?」「自分だって毎日それぐらい仕事してるから」「いやいや、自分のほうがもっと時間的にキツイ仕事やってるよ」そう思いますか?


確かに、そうなんですよね。

特別な技能や職歴がない場合に都市部で生活できるだけの収入を得るには、自分の時間を売ってお金に換える方法が一番手っ取り早い。多分それは国籍に関係なく誰でも同じでしょう。そして、日本って何だかそういう大変さ自慢が好きというか、マウントとりたがる人が多くて「そんなことでどうする」「みんな同じだ」とかいう根性論や右向け右の一体論を持ち出されたり。


本人がそれでいいと思うなら、それでいいんでしょう。


でも、夫もわたしも疑問に思ったのです。


このままだと、いつかわたしたち家族は破綻する。


(続く)

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