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里山が育んだ命の、肉と骨。

まぁちょっと自慢なんですけれど。


これ、先日ごちそうになったイノシシのしゃぶしゃぶ。



都会のおしゃれなレストランなどでは、天然の野生鳥獣のお肉をジビエとかフランス語風のメニューで提供いるようですが、ここ美和町の地元の方々の間では、ジビエは「回ってくるもの」です。我が家の冷凍庫にも、先日いただいたイノシシの肉が保管されています。もちろん新鮮。本当にありがたいです。



塊肉はローストビーフならぬローストイノシシにしてみたり。


お肉の部分クセがなく食べやすいです。野菜炒め、角煮、カレー、餃子、猪骨ラーメンと猪肉チャーシュー、豚汁ならぬ猪汁、タンは焼き肉、スペアリブはオーブン焼きにして、、、と、部位ごとに家庭料理の牛・鶏・豚の代替としてアレンジ可能です。我が家の場合、野菜と一緒に骨ごと煮込むギニアのメニューにも使います。



珍味系としては、見た目はアレですけどイノシシの耳を沖縄のミミガー風に。これまたいただきものの島らっきょうとあえてます。コラーゲンの塊のような鼻もちょこっと入れてみました。耳はこりこりしていて、鼻はとろーり。ビールがすすみます。


脳みそもね、珍味ですよ。

居酒屋メニューによくある、タラの白子ポン酢と同じ味がします。


我が家の場合、捌くのは夫が担当。わたしはその補助と調理担当。

子供たちがじっと見守る中、イノシシは動物から食材になっていきます。

今日はどーんと頭をいただいたので、捌いていきました。


「歯が黒いよ、虫歯じゃない?」

「歯磨きしてないからよー。」


視点がかわいいです。

君たちもしっかり歯磨きしないと、イノシシさんみたいに歯が黒くなっちゃうよ。



ギニアを旅していた時、鶏、羊、牛などがしめられ、捌かれる様子を目の前で何度も見ました。客人にふるまうためだったり、神様への捧げものだったり、しめる理由はいろいろでした。


ひとつの命が動かなくなり、肉と骨になっていく様子に、最初こそ見てはいけないものを見てしまったような気持ちになりましたが、でもこれが本来の姿。日本のスーパーなどでパック詰めされて売られているお肉だってもともとは同じと考えると、加工しているところが見えていないことで「食材」は「命」なのだという意識が薄れていることに気づきました。


そうそう、夫は初めて日本のスーパーに買い物に行ったとき、鶏レバーのパックを見て思考が停止し、固まっていました。


一羽の鶏からとれるレバーの数は、当然一羽分です。ギニアでは、一度に大量に捌くような場面にはなかなか遭遇しません。数十羽分ものレバーがパック詰めされて売られている様子は、なかなか衝撃だったようです。


旅も田舎暮らしもわたしにとっては、食べることについていろいろ考えるきっかけになっています。

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