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執筆者の写真Yoko "Sylla" Fujita

梅の実、その後。そして空想。

家主さんの5本の梅の木。

「うちはもう採ったから、あとは全部どうぞ~。」

とご連絡をいただき、先日この梅の実を夫と一緒に手でもいで収穫したのですが、


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上の方にはまだまだ実がたくさんついているため、思い切って落としてみることにしました。


地元の方と友人に手伝ってもらって、、、



ばっさばっさと梅を落とします!



大豊作!!


梅の実は今日まで総計70キロ以上は収穫できていると思います。いくつもの大樽いっぱい収穫できた山盛りの梅に途方に暮れるという人生初の事態におちいり、洗っては漬け、洗っては漬けで、梅干し用に16kgの塩付けを仕込みました(笑)



多少の傷梅は漬けてます(^^;


さらに傷のあるものは、梅ペーストにしたり、しょうゆ漬けにしたり。

もちろん青梅は梅酒と梅ジュースに。


いやー。もう梅は当分見たくないな(笑)


この春の、たけのこもそうだったっけ。

ひと雨ごとにニョキっと顔を出し、あっという間に大きくなるたけのこ。採っても採ってもまだまだ生えてきて、大鍋で毎晩たけのこを茹でる日が数日続き、食卓はたけのこフルコースでした。美味しかったです。


美和町にいると、季節の移り変わりや自然の懐の大きさを、食を通じて感じることができます。さっきまで生えていたみずみずしいたけのこや、黄金色に熟れてかぐわしい香りを放つ梅の実を、自分の手で収穫する。命をいただいているという実感が普段の食事にあります。


そして、梅の木も竹も、当然我が家が植えたものではありません。知人の土地です。


桃栗3年柿8年とも言われるように、木は植えてすぐには美味しい実をつけないし、ましてやこれだけたくさんの実をつけるまで育った木は、相当な樹齢だと想像がつきます。そして相当な樹齢になるまでには、気候や病気など様々な環境の変化と戦ってきたに違いないのです。立派なはずだよね。


何年も、何十年も前、最初に木々を植えて、日頃から時間と手間をかけて管理していた人がいて。何かの理由でその人が引退した時は引き継ぐ人がいて。代をまたいで人の手があり、梅の木も竹も大きく育って、そして今わたしは、その美味しいところを頂戴しているのです。大変ありがたいことだなぁ。


この梅の木がまだ低かったころ、ここはどんな風だったのかな?

どんな人が暮らしていたのかな?


梅の実からつながる空想は、広がります。

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